横浜雙葉中学高等学校

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校長ブログ

山手の風だより ~校長室の窓から~

中学卒業式と終業式

2023年3月22日

 

 3月22日、中学卒業式と終業式、私は次のことをお話ししました。
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 中3の皆さんは、3年前、コロナの影響で入学式も行えず、入学後もリモート授業、制限された部活動や行事でした。そんな中で、皆さんは心優しく、明るく、周囲への思いやりにあふれた学年に成長されました。4月からは高校生としてご自身の道を誠実に、かつ大胆に探していってください。

 また全校の生徒さんも、1年間楽しいこと、悔しいこと、いろいろあった中で今日まで過ごすことができた自分をほめてあげてください。

 最後に、今年は皆既月食があったので宇宙の話をひとつ。初めて月面着陸した宇宙飛行士は言いました。「(月面で歩く一歩は)一人の人間にとって小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である」。学年が上がるのは小さな一歩の歩みですが、大きな飛躍となりますように。

 4月にまた元気でお会いしましょう。

東日本大震災から12年

2023年3月14日

活動する本校生徒たち

 東日本大震災が起きた2011年3月11日、学校は期末試験の答案返却の日でした。午後2時46分には、生徒の皆さんはすでに下校したり部活をしていたり、さまざまでした。生徒250人あまりが帰宅できずに、災害用の毛布にくるまって教室で一夜を過ごしました。
      
 やがて被災地の状況を知るようになり、募金だけではなく何かしたいと、その年の夏休み、教員から現地での復興支援活動を始め、翌年から毎年、生徒による南三陸支援活動を続けました。家財道具の運び出し、仮設住宅訪問、漁業網の修理、野菜栽培の手伝い、カキの出荷補助…。支援という名前ではありましたが、参加した生徒たちはむしろ地元の人たちとの触れ合いに心温められて帰ってきたようです。私自身もふくめ、その時の思いを忘れないでいたいです。震災の犠牲者の方々、今も避難生活の方々のため祈ります。

桜の花に寄せて

2023年3月8日

  •  桜の開花が待たれますが、本校の正門からの通学路には、すでに花びらが散った十月桜、満開を過ぎた河津桜、今まさに満開の寒緋桜、8分咲きの寒桜などが次々と並んでいます。千葉前理事長は、「人はそれぞれ違っていい。それを伝えたくてさまざまな桜を植えた」と言っていました。十人十色と言いますから、人がそれぞれ違うのは当たり前です。でもどうやら現代社会は、人の生き方を同じ「もの差し」ではかりがちなのかもしれません。何が私にとって最適、最善、最高の生き方なのか、中高6年間で見つけたいですね。
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  •  桜の話題をもう一つ。ご存知ですか、各教室の本立て、図書館の丸椅子や生徒ホールのテーブルは、以前、中庭にあった桜の木で作られています。西校舎建築のとき桜を伐採しなければならず、悲しんだ生徒たちのアイデアで、切られた桜の木を乾燥させ一年後に姿を変えて再登場しました。学校の歴史の一コマを知る桜…今は本立て、椅子やテーブルとして学校を静かに見守ります。

卒業生の幸せを祈って

2023年3月1日

 きょうから、学校の日々を、一人の教員の目から見てお伝えしたいと思います。生徒の様子、学校生活のひとこま、校舎から見える自然の移り変わり、それらを見てふと感じたこと…。横浜雙葉の“今”を「山手の風だより」としてお送りします。

 さて、きょう3月1日は、高等学校の卒業式でした。一人ひとりに卒業証書を渡しながら、未来の幸せを祈りました。元気でパワーあふれる卒業生の皆さん! さまざまな道に一歩を踏み出す皆さんに、きょうの式辞で述べたことばをもう一度送ります。
 「皆さんが何十年たって人生を振り返った時、『わたしの幸福の始まりは横浜雙葉に入学したこと…』と思ってくださったらこれほど嬉しいことはありません」
 これからの皆さんの人生が幸せなものでありますように…横浜の山手の丘から願っています。

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