学校ダイアリー

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学校生活

2023.10.02

中2理科 解剖学の講義で進化の歴史をたどる

 9月27日(水)、中2理科Bの授業で東京大学総合研究博物館の遠藤秀紀教授をお招きして、学年全体を対象に講義をして頂きました。

 テーマは「死体は『進化の歴史書』だ」。絶滅したトキ、今は亡き秋田犬のハチ公も「死体」が保存されていることによって後に解明されることがあり、それが博物館の大事な役割であることを知りました。

 キリン、カバの解体場面などを見た後、パンダの前脚の話に移ります。何気なく使っている私たちヒトの手。親指と残り4本の指で向かい合わせにして物をつかめるのは人間だけだと言われ、生徒たちは貴重なものでも見るように改めて自分たちの手を眺めていました。「パンダがササを上手につかめるのは5本の指の他に第6、第7の『指』があり、それらを使って器用にはさんでいるんだよ」と、証拠のCT画像を3Dで見せて頂きました。生物の骨を調べることによって、その機能、そして進化の歴史をたどることができるのだということを教えて頂きました。

 最後は質問タイムでした。多数の手が挙がり、先生には丁寧に答えて頂きましたが、終業のチャイムが鳴ってしまい、断念した人達もいました。「これで終わりではなく、今日は出会いだよ」とありがたいお言葉を頂戴しました。

 元気な中2の生徒達の好奇心の扉を開いて下さったようです。

(上)イルカに残る進化の跡(スライド画面)

生徒たちの質問に丁寧に答える遠藤教授