山手の風だより ~校長室の窓から~
2024.03.09
“茶色“の卒業生
3月1日、高校卒業式が行われました。卒業生の皆さん、おめでとうございます。学年ごとに学年カラーが決まっている本校ですが、今年の卒業生は「茶色」または「えんじ色」と呼ばれる学年でした。
まず「茶色」は木や大地といった自然を感じさせる色で、温もりや安心感を与える色とされます。一方、「えんじ色」は伝統ある色で、本校の明治期の生徒も多くが「えんじ色の袴」を着ていました。当時、学問を始めた女学生たちが、宮中で16歳未満の袴の色とされた「濃色(こきいろ)」を好んで着用したことが始まりのようです。
「温もり」と「伝統」の茶色・えんじ色の学年-そんな卒業生を応援したくて、卒業式の当日、私が茶色のコサージュを胸元につけていたのを、皆さん気づいてくれたでしょうか…。卒業してもずっと応援していますね!