山手の風だより ~校長室の窓から~
2024.02.27
卒業生の電子本が受賞
横浜雙葉時代の体験を題材に、卒業生が電子本を出版し、「第1回ハナショウブ小説賞 短編部門大賞」を受賞しました。題名は『光を受ける者たち』。著者は那月珠雨さん(著者名)、昨年3月に卒業した大学生1年生です。
物語は、進路の決まった高3生徒が肢体不自由児の支援学校に体験活動に行く中で、さまざまなことを考える内容。引率教員、支援学校教員の思いなども含めて生徒の心が変化していく様子が実体験をもとに丁寧に描かれています。読むうちに、高3のときこんな思いで活動してくれていたのか…と胸がじーんとなりました。
物語の最後、何日かの活動の最終日に支援学校を出る場面で、感想を聞かれた生徒が「…私もみんなと同じ等身大の高校生のままでここにいていいんだ」と感じたことを話します。そう、だれも皆「等身大で、ここにいていい」。心の中で私もつぶやきました。