山手の風だより ~校長室の窓から~

山手の風だより ~校長室の窓から~

2023.03.14

東日本大震災から12年

 東日本大震災が起きた2011年3月11日、学校は期末試験の答案返却の日でした。午後2時46分には、生徒の皆さんはすでに下校したり部活をしていたり、さまざまでした。生徒250人あまりが帰宅できずに、災害用の毛布にくるまって教室で一夜を過ごしました。
      
 やがて被災地の状況を知るようになり、募金だけではなく何かしたいと、その年の夏休み、教員から現地での復興支援活動を始め、翌年から毎年、生徒による南三陸支援活動を続けました。家財道具の運び出し、仮設住宅訪問、漁業網の修理、野菜栽培の手伝い、カキの出荷補助…。支援という名前ではありましたが、参加した生徒たちはむしろ地元の人たちとの触れ合いに心温められて帰ってきたようです。私自身もふくめ、その時の思いを忘れないでいたいです。震災の犠牲者の方々、今も避難生活の方々のため祈ります。

活動する本校生徒たち