山手の風だより ~校長室の窓から~
2023.03.08
桜の花に寄せて
- 桜の開花が待たれますが、本校の正門からの通学路には、すでに花びらが散った十月桜、満開を過ぎた河津桜、今まさに満開の寒緋桜、8分咲きの寒桜などが次々と並んでいます。千葉前理事長は、「人はそれぞれ違っていい。それを伝えたくてさまざまな桜を植えた」と言っていました。十人十色と言いますから、人がそれぞれ違うのは当たり前です。でもどうやら現代社会は、人の生き方を同じ「もの差し」ではかりがちなのかもしれません。何が私にとって最適、最善、最高の生き方なのか、中高6年間で見つけたいですね。
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- 桜の話題をもう一つ。ご存知ですか、各教室の本立て、図書館の丸椅子や生徒ホールのテーブルは、以前、中庭にあった桜の木で作られています。西校舎建築のとき桜を伐採しなければならず、悲しんだ生徒たちのアイデアで、切られた桜の木を乾燥させ一年後に姿を変えて再登場しました。学校の歴史の一コマを知る桜…今は本立て、椅子やテーブルとして学校を静かに見守ります。