山手の風だより ~校長室の窓から~

山手の風だより ~校長室の窓から~

2025.04.22

教皇フランシスコのこと

 昨日飛び込んだ教皇フランシスコの訃報。私は毎年、教皇フランシスコの生涯を描いたDVDを高3宗教授業で生徒と見ています。今日も授業で見てやはりジーンときてしまいました。助けを求める人を見捨てず、軍事政権の中で無力である自分に涙し、教皇になってからは平和と人権のために声をあげ、貧しい人、抑圧された人の側で生きた教皇。

 4年前の来日時、東京ドームでの5万人が集まったミサでは、本校の器楽部・吹奏楽部が教皇来日のテーマ曲を演奏、音楽科の教員が指揮をしました。「完全でなく、純粋でもなく、純化されていなくても、愛をかけるに値しないと思ったとしても、まるごとすべてを受け入れるのです……」。そう語ったドームのミサでの教皇を思い出しながら、その生き方を改めて心に留めたきょう1日でした。

教皇様の前で演奏する本校生徒