山手の風だより ~校長室の窓から~
2024.07.04
本に触れるということ
「これも読みたい、あれも読みたい」…そう自然と思ってしまうのが本校の図書館。そこに一歩足を踏み入れると、さまざまな工夫と出会います。勉強もできる広い机をはじめ、靴を脱いでゆったりできる畳スペース、話題のテーマ本を並べたコーナー(今は「紫式部」)、図書委員が本屋さんで選んだお勧め本の棚など。最近は「猫背改善お助け隊」と称する小さなクッションも登場しました。
私の在校中は、図書館は講堂棟の最上階にあり、貸出カードに手書きで名前を書いて本を借りたものでした。裏表紙についた貸出カードが白紙だと「私が最初に借りる人だ…」と何となく“私の本”という気がしたり、逆に自分の名前を見つけると「あれ、前に借りたこと忘れていた…」と頭に残っていない自分が恥ずかしくなったり。そんな風にしながら私を成長させてくれた場所、それが図書館だったかもしれません。