理事長【挨拶】
 
鈴木理事長
横浜雙葉学園
理事長
鈴木 真
  このたび、学校法人横浜雙葉学園の理事長に就任いたしました。私はカトリック横浜司教区の教区司祭で、現在カトリック山手教会の 主任司祭をしております。横浜雙葉には1995年より中高の宗教科講師として関わり、また2008年よりチャプレン(宗教主事)の職務を頂きました。 2007年に横浜教区長である梅村司教が「チャプレン制度」という方針を打ち出し、いち早く応えた横浜雙葉に派遣されることになり、改めてカト リック学校の意義について実感しております。

  聖書の中で「教会」と訳された〈エクレシア(ekklisia)〉というギリシャ語は、"呼ばれた者の集まり" という意味を示すと言われます。 教会は自分たちが勝手に集まっているのではなく、神様によって呼び集められたものなのだ、という意識を深く持ったことのしるしだと思います。 カトリック学校もまたひとつの「教会〈エクレシア〉」である、と強く感じております。そこに集められた人々を通して神様が働かれる、そのことを 教育の場の中心に据えているのがカトリック学校であると言えるでしょう。
  横浜雙葉学園の源泉は、17世紀のフランスで一人の司祭により始められた教育にあります。1872年その意志を継いだ最初の来日修道女によって、 この横浜の地で日本のカトリック教育の種が蒔かれました。それ以来約150年もの長い間、数々の苦難を乗り超えて現在まで続けてくることができましたのは、 多くの方々のご協力とご支援の賜物だと思っております。どんなに社会が変化しても、神様から託された子どもたちの真の幸せを考えるという創立の原点を 大切にする思いは今も変わることはありません。
  様々な災禍が続き、価値観の錯綜する現代社会の中で、人々は生きることの真の意味を問い直しつつあります。 混迷した時代にあって、 普遍的でゆるぎない教育の意義と役割を皆様と分かち合い、未来に喜びと希望を持って生きる子どもたちの教育をさらに深めて参りたいと願っております。 与えられた使命を果たす所存ですので、これからも皆様方のご支援とお力添えをよろしくお願い申し上げます。
 
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